今日は、9月19日。
待ちに待ったクイックの日だ。
知らんけど。
そんな事はさておき、今日は久しぶりに大学へと行った。
というのも、前日にS君からお誘いがあったから。
1時に起き、「3時に学校集合」と豪語してしまった自分。
学校まで、最低でも1時間近くかかる。
30分で身支度を整え、1時半に出発。
期限が切れていた定期券を継続購入し、1時54分の電車に乗り込む。
平日昼間、しかも2時とか微妙な時間。
にもかかわらず、相変わらずの満員電車。
「この苦労もS君との約束に間に合うため・・・」
昼下がりの人妻の如く、ハァハァ息遣いを荒立たせ辛い時間を過ごした。
2時10分、札幌駅に到着。
我先に飛び降り、階段を2番飛ばしで駆け下りる。
その勢いのまま、改札口へ行き地下鉄の定期を放り込む。
「おふっ」
デジャブだろうか。
開いていた改札のガッコンが突然閉まり、僕の腹部を刺激した。
もちろん、満員電車に降車ラッシュでそこらじゅうに人、人、人。
穴があったら埋め立てたい。
そんな恥ずかしさの中、JRの定期を入れなおす無様さ。
地下鉄の階段を下りるまでずっと、
「え?わざとですけど?」
みたいな表情をとることしかできない無力さ。
それでも、泣きながら家に帰るわけにはいかない。
・・・だって、S君が待っているのだから。
降りた地下鉄の階段を、また登り大通へと地上を歩いていった。
大通に着き、地下へ行き、定期券販売所へ行き、購入用紙を記入。
5000円片手に、お姉さんの元へ。否、おばさんの元へ。
「当日購入の場合、用紙の記入は必要ありません。」
この5ヶ月で3度目の忠告だ。
「え?知ってましたけど?」
みたいな表情をとることしか出来ない無力さ。
けれど、ここで泣きながら家に帰るわけにはいかない。
・・・S君が・・・。
少し手間取ってしまったが、時間は2時35分。
余裕を持って、2時50分に学校に到着。
最良に時間に到着した自分を褒め、ルンルン気分でS君にメール
《到着》
この2文字に今までの苦労全てを込め、我が子を見送る思いで送信。
{S君の事だから、もう来てるんだろうなぁ}
{もしかして、待たせちゃったかなぁ}
変身を待っている間、そんな事ばかり考えていた。
《はやいよ。僕今出発だもん。》
努力が報われない事というのはよくある事だ。
「努力をすれば必ず報われる。」
それこそが邪念、ただの戯言なのだろう。
努力の果てに必ず良い結果が伴うとは限らない。
努力をして得る結果を求めるのでは無い。
努力をした自分を誇りに思うことこそが、真の努力なのだろう。
似たような言葉でこんな言葉がある。
「約束を守ってバカを見た自分を嘆くより、守った自分を誇りに思え」
武装戦線5代目ヘッド武田好誠の有名な言葉だ。
僕は、S君との約束に遅れないためにあらゆる苦労を乗り越えた。
この苦労を乗り越えられた自分こそが、最高の見返りなんだ。
帰りの門限は守れませんでした。
PR