今日は連日の徹夜による疲れを癒すために、家で一人可愛い寝息を立てていた。
午後一時を回った時、ふとテレビの音で目を覚ました。誰かが消し忘れたのだろうか。
ちょうどナックスの森崎さんの元気なタイトルコールで、駅スタワンとい
う番組が始まった。これは札幌駅で公開収録をしている番組で、駅に行け
ばその模様を生で見ることができるというもの。身体の気だるさにあまり
動けずに、駅スタワンを眺めていた。もちろん森崎さんは素敵な人物だ
が、何度も見ているのもあり札幌駅に直接見に行くようなチャレンジャー
精神は生まれなかった。
なんだかゲストを紹介するみたいだ。少しは気になったが、雷鼓だろうと
思った。
「ゲストは西山マキさんと、浅草キッドのお二人です」
と、紹介があった。
「うへっ、Σ(゜д`;えぇぇぇ...!?」
雷鼓じゃないの!?西山マキって言ったらCanCamのスーパーモデルじゃな
いっすか!!きゃっほーい!!!とはしゃいだ。
次の瞬間には家を飛び出していました。
風のような速さで、ゲスト紹介からわずか4分で北広島駅に到着。ちょう
ど1時11分発の電車が発射する寸前だった。脱兎の如き勢いで飛込む。
「ただ今階段付近より駆け込み乗車されたお客様、大変危険ですのでおや
め下さい」
学校に遅刻しそうな時も決してしなかった迷惑行為。まさか休日昼間のス
カスカの普通列車でするとは思いもしなかった。のんびりとしスカスカの
車内に、怒涛の勢いで駆け込み、息をハァハァさせながら「やったぜ…」
といった表情をしているような奴は当然浮いていた。
28分ほどで札幌駅に着き、駅スタに41分頃到着。
中では森崎さんと浅草キッドが話をしていた。しかし西山マキだけは、な
んか黒人の背中が邪魔でうまいこと見えなかった。歯がゆいを思いをして
いると、黒人が動きだした。そして生西山マキさんが露に。きゃっほー
い!と思ったその瞬間、さっきの邪魔な黒人が向きを変え、顔が見えた。
「あれぇ!?Σ(゜д`;あれれれれれれぇぇ!?」
なんとさっきの筋肉モリモリの黒人は
アーネストホーストでした。
すでに西山マキさんの存在は忘却の彼方。
たどたどしい日本語を話すホーストに胸キュンしながら、3分後にゲスト
4人は帰っていきました。それと同時に、僕も改札を通りホームに向か
い、今度は駆け込まずに乗り込み帰っていきました。
札幌駅にいた時間わずか10分。
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