「ガム食ってるときに、スナック菓子を食っちゃった時のあの柔らかさ。」
全く意味がわからないこのフレーズ。
言ったのは、僕の右前方に座るエロ顔の男子高校生。
そう、ここは高校生も出入り自由な、大学構内の休憩所。
そこで、僕はこの記事を書いている。
「ここもやわらか~い、いひっ」
とか言いながら向かいに座る女生徒のほっぺたをまさぐるエロ顔男子。
この行為だけでも殺意を隠しきれない僕がいるんですけど、そこは大人。真面目な顔してパソコンをカタカタ。
んで、しばらく総統日記の過去ログを眺めながら、書記長のコメントのきつさに泣きそうになってたら、
「ピロリーン」
とか間の抜けた音が聞こえてきた。
んで、この室内にいるのは俺と、さっきのエロ高校生3人組。必然的に犯人はエロ男子。
んで、このピロリーンは携帯カメラの撮影音だった。
携帯の充電器をブンブン振り回しながら「俺の殺意というバッテリーをパンパンに充電してやろうか」とか意味わかんない事言いそうな自分を抑えて、冷静を装う。
しかし、こいつらは俺に安息を与えない。
「ピロリーンピロリーンピロリーン」
「カシャカシャ」
「ザッツグレイト!ザッツグレイト!」
もう3人とも調子こいて携帯で撮り合ってる。こいつらきっとバカだ。ザッツグレイトってなんだ。
しかも、そのザッツグレイトが狙ってるエロ男子の延長線上には僕がいて、エロ男子がキャーキャー言いながらそのザッツグレイトを機敏によけるもんだから、明らかに写ってるのは俺。ちょっとNumeri読みながらニヤついてた俺。
もう限りないよこいつら。
そこからは、考える人みたいにアゴに手を添えてちょっと格好つけてたんだけど、しばらくしてとんでもない音が聞こえてきた。
「ザザザザザザザザザザザザザザザザザザッツグレイト!」
あ、これ20連写だ。
やっぱりエロ男子は機敏な動きでよけるもんだから、もう15枚くらい僕。気を緩めてNumeri読みながらニヤついてる僕。15人。
何この撮影会。
もうここから立ち去ろうにも、エロ男子のエロ女子への愚行が気になって気になってこんちくしょう。
もう、諦めて、面白い顔しながら記事を書いてました。