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総統日記

私総統は、日記に憧れました。 題して、総統日記。 
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いつもと同じ。

大学へ行く。

淡々と講義を受け、大学構内を家路へと歩く。

木漏れ日の差す廊下を通る。夕焼け空が、綺麗な赤みで照らす静かな廊下。

ふと見渡すと、左右に並ぶ腰掛けの夕陽が差し込む西側に、一人の女性がいた。歳は50代半ば、体型はメタボリック。清掃員の青いユニフォームに身を包み、腰掛け脇の壁にもたれかかりながら、片方の足を軽く曲げ横向きに放り、さらに片方の足を少々乱雑に重ねた格好。いわゆるセクシーポーズといった感じに佇みながら夕陽を眺めていた。
手には携帯電話が優しく握られ、表情は恍惚そのもの。

来るもわからぬ恋人を待つ女性のように、その目はどこか哀愁を帯び、夕陽のさらに向こうを見透かすように哀しい視線。

放り出された清掃用具がさらに切なさを演出し、不意にこみあげる面白さで吹き出した。
いつもと同じ生活に彩りを添えてくれた。

ありがとう。

僕が吹き出した所、清掃しておいてください。
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昨夜、ゼミコンがあった。

ゼミナールのコンパの事だ。

コンパの事だ。


事前に、先生から送られてきたメールによると集合場所は札幌駅のあの石。穴が開いていて、中学生が勇気のある者の証として、代々くぐっているあの石。そう、いうなれば勇気の石だ。

勇気の石だ。


集合場所とは不思議なもので、実際にその場所には決して行かず、見渡せる位置で隠れて見張ってしまうものだ。
皆が皆そうゆう考えなものだから、集合場所を集合する皆で見張ってるという素敵な構図が出来上がる。

出来上がる。

「フレッシュフレッシュフレッシュフレッシューセイコォマァトォー♪」

軽快な音楽が鳴り響く、夜のコンビニ。

そう、ここは歌詞中にも出てきたセイコーマートというコンビニエンスストアのレジ。

そして僕はそこのバイト店員。

「いらっしゃいませー。」「105円が一点です。」「こちらの商品でよろしかったですか?」「ありがとうございましたー」

お決まりの言葉を並べ、接客をする。言えば良い、そんな心ここにあらずって感じ。それでもレジはこなせるし、ミスなどはほとんど無い。唯一ミスと言えば、休憩の時にパイプイスに勢い良く座ったらクッションのところからストンッと落ちて、でん部を激しく地面に叩き付けたくらいだ。もうパイプイスの強度不足で、店側のミスみたいなもんだ。それに、心ここにあらずなレジ作業になったのにも理由がある。




今でこそ無くなったが、最初コンビニのバイトをする前に小さな懸念があった。

「ヤンキーに絡まれたらどうしよう」

そんな子どもみたいな懸念だ。だって、怖いんだもん。

街で絡まれるのなら、この鍛えられた肉体を駆使し全力で逃げられるんですが、コンビニならそうはいかない。もう、レジ台の裏についてる呼び出しボタンを連打するしかない。しかも、今のヤンキーってチャラチャラした感じじゃなくて、ゴリラみたいなのばっかりで怖いですし。「合計320円になりますウホ」なんて言おうものなら、もう終わりだ。「すいません!冗談ですゥ・・・ホ」とか言いながらリンチにあって、バイトクビです。そんなのイヤです。

だから、あまり言葉に力を入れないし、心も込めない。当たり障りの無い接客をしようと心がけるようにした。そうすると、ヤンキーに絡まれないし、なんか綺麗な女の人にすごい怪訝な目されるし、一石二鳥じゃないですか。






一石二鳥じゃないですか


こんにちは。

最近、鬼のように出会い系サイトから勧誘メールがくる総統です。裏で「総統は女に飢えている」という情報が流れているとしか思えないほどにリア・ディゾンが着信メールを教えてくれる。というか、出会い系からのメールをのぞくと2通くらいしか来てない。特にSoftMankoといういかがわしいサイトから予想外の料金プランを提示されまくって、過去に予想GUYのモノマネをしていた自分が情けなくなる。

まぁ、勧誘だけならまだ仏のような僕は笑顔で許せるわたくしブッタですが、どうやら『色恋事変』だかなんだかってサイトの会員にどうゆうわけかなっちゃってるようなんです。なんか、300ポイント利用したから金払えみたいな督促メールもきた。

しかもその督促メールの文頭に「如月 涼様」とか書いてあって、どうひいき目に見ても、この売れないホストみたいな名前はこのサイト上での僕の名前。いわゆる女性をひきつけるためのハンドルネーム。出会い系素人、というか出会い系に興味すら持ってないと自負している僕でも、これは無いなと思うほどわんぱくな名前。



でも、皆、見損なうな。


僕、いや、如月涼は、変なサイトは見るけど出会い系はしない。



変なサイトは見るけど、出会い系はしない。





そんなわんぱくな如月君に昨夜、巨乳の吉田さんからメールがきました。


本当に巨乳でメガネの吉田さんだったら、僕だって出会い系もまんざらじゅあないななんて思うんですけど、この吉田さんは実は巨乳でもなんでもなくて、もはや女性でもないサクラのおっさんだったりするわけです。しかもかなり屈強なおっさん。


男性会員が圧倒的に多くなってしまう出会い系サイト業界の慣わしというか、痛い通説ですね。


でも、不思議。おっさんからのメールだと思うと、このエロかぐわしいメールもなんだか面白い。


「ずっと前からファンでした」とか「優しく抱いてください」とか「家出しちゃった☆」とか前にきましたけど、これも全部おっさんが書いてるわけですよ屈強なおっさんが。特に最後のやつなんてすごい面白い。おっさんが家出とか面白くて仕方ない。


こんな事で楽しんでる自分が悲しくて仕方ない。



ふと、検索エンジン(yahoo,google等)で自分の名前を検索してしまう。

日本一ありきたりな「佐藤」だなんて苗字なもんでして、同姓同名が数多くいるわけです。その人たちの活躍を見るのは楽しい。少しだけ紹介します。


・佐藤航さん(34)は「女性にも飲みやすいように、バラをイメージさせ る赤い色と香りを出すために3年間試行錯誤した」と話している。


バラをイメージするとか、あんま簡単じゃないよ。



僕なんて、友達の弟(周平、10歳)の持ってるゲームがやりたくてやりたくて「周平ー!このゲームやっていい?」なんて聞いたら、10歳の子どもが指を3本立ててこう言うわけです。
「やりたいのなら、周平の言う三つの事がらを守ることー!まず、セーブしない事、途中で投げ出さない事、それと、セーブしない事!」

これでどうしようもない焦燥感にかられまして、

「うるせー!」

とか言いながら、エリクサー使いまくってセーブしてやりましたよ。
もう、それくらい甲斐性が無い。バラをイメージなんて出来ない。



その他の佐藤航たちの活躍。


・4代目の佐藤航さん(35)は「米の香りが豊かで芳醇(ほうじゅん)な 酒に仕上がった」と水中熟成が古酒造りに適していると自信を深めた。


豊かで芳醇な酒なんてあんま造れないよ。



・蔵での古酒づくりは続けていたが、「さらに好条件でうまい古酒を」  と、醸造士の佐藤航さん(36)が、日が当たらず温度も一定、振動もな い古井戸に目をつけた。


古井戸に目をつけるなんて、あんまできないよ。





こんなおじさんばっかりじゃないんだよ。

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プロフィール

HN:
総統
年齢:
36
性別:
男性
誕生日:
1988/02/09
職業:
大学生
趣味:
ネットサーフィン
自己紹介:
。゚( ゚^ω^゚)゚。ブヒャヒャヒャ

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