「そういえば、昨日のあいのりに痛い女の子出てたな」
前日の夜更かしがたたり、今日は朝からの倦怠感。
こんな日に限って、英語の講義が燦然とそびえ立つ。
眠い目をこすり、朝ごはんを食べる。
倦怠感はあるが、なんだかすがすがしい朝だった。
そんなすがすがしさを切り裂くように、あることを思い出す。
・・・・・・・・・・・・宿題。
まさに青天の霹靂。
思い浮かんだ瞬間、光の速さで忘れようとも思った。
が、そういうわけにもいかなかった。
宿題をやっていない。
英語で言うとホームワークアサイメントだろうか。
もう前日までは、記憶の片隅にも無かったように遊び狂っていた。
遊び狂うと言っても、もっぱらのネットサーフィンだ。
もうそろそろ肌が小麦色に焼けてもいいくらいのサーファーっぷり。
今回の宿題は比較的簡単なものだったが、それでも30分はかかる。
幸い、家を出る時間9時半まではちょうど1時間。
宿題をやってから出かけよう。
右手にシャープペンシルを握った。
どれくらい経っただろうか。
ふと気づくと、僕は床に突っ伏していた。
寝ていたのだろうか。
「あぁ・・・・もう9時25分か。」
出かける時間が迫っていた。
・・・支度は出来ている。
すぐに出発し、駅までの道のりを全力疾走する。
右手にはシャープペンシルがしっかりと握られていた。
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